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久保田涼子のブログ。自転車の旅日記もあります。

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お遍路の旅のブログ

高野山から東京へ 

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世界遺産登録をされているだけあって人が多かった!
そして、寒い!

四国と違って、遍路服を来ていたら「なにあの人、すごいよ。」という目で見られて変な気持ちです(笑)

和歌山にこれから向かいます。
深夜バスで明日朝東京着予定。

お遍路の旅 | 2010.10.27 ( Wednesday ) 04:10 PM

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23日目、結願 

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只今、高速バスの中です。これからバスと電車を乗り継いで、高野山、奥の院まで向かいます。

落ち着いてから日記を書きたかったので一日遅れとなりましたが、昨日、2010年10月26日 14時半過ぎ、88番札所大窪寺を打ち終えて無事結願致しました。
道中、インターネット上やメール、WEBラジオへのメッセージなどでご支援いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。

まずは、この日の動きダイジェスト。
85番八栗寺→86番志度寺→87番長尾寺→88番大窪寺→JR志度駅→鳴門

朝6時45分、宿を出発。
「85番の山をおりたら87番を過ぎたところにある道の駅までスピードを落としたらいかんよ。88番の山は高いからな。」とアドバイスを受けて駆け足でスタート。
昨日と打って変わってお天気良し。足の調子も良し。やる気も上々。
一日30キロ強の過酷な運動になれた身体は強かった。
お昼前には道の駅に到着。

87番札所で仲良くなった外人お遍路グレン(石鎚山も登ったんだって!うらやましい!)と、道の駅手前にあるお遍路交流サロンに入り、歩きお遍路さんに与えられる証明書を頂きました。
私699番。グレンが700番。
今年に入って、このサロンに立ち寄った歩きお遍路の数が700人もいるということになります。

グレンは番外を打ってから88番をまわると言うので、旅の無事を祈り、握手をして別れました。

いよいよ、女体山を越えて、最後の札所へ。

山の入り口にはお遍路さんの供養塔がありました。
志半ばで倒れた沢山のお遍路さんの遺志も私は背負って今ここにいるのかもしれない。と思いました。
今まで歩いてきた道も、何百年にも渡ってお遍路さんが歩いてきた道。先に結願したお遍路仲間も、同じように歩いてきた道。

女体山山頂手前では、ロッククライミング並みに岩をよじ登り、景色に感動して叫び、昨日の雨で、足元が悪い山道を下りて、あともう少しでお寺!と言うところで、スリップ!
「わぁ!!!なんだよ!最後の最後で滑るんかい!」と悪態をついて、数段階段をおりたら、休憩所に座っている若い女性と目が合いました。
・・・。聞かれたかも。恥ずかしい。

「こんにちは。」
「こんにちは。声、聞かれちゃいましたね。」
「何人かで下りてきたのかと思いました(笑)」

女性はこんな山の中なのにスカートスーツっぽい服装にヒール靴。(団体客の添乗員さんかな?)と思ったけど、左手に線香を握りしめているし、なんか違う。
話していると、今日このお寺のことをふと思い出して来てみたのだといいます。
下でお線香を買って、奥の院という看板が目に入ってなんとなく階段を上ってきたものの、道が険しくなってきてどうしようか、と思案していた最中だったそう。

「お線香も余ってしまって。」
「え!ちょうど私、お線香が無くなっていて、もしよければいただけませんか?」
と言うと、四本残れば十分ですからどうぞ。と快く下さった。ラッキー!
お礼にお札をお渡ししたら、同い年だと言うこともわかって、一気に打ち解けました。
「東京に来ることがあれば、ぜひ連絡してね。」
「ありがとう。今日、本当は悩みがあって来たんですが、来て良かった。お線香も役に立ったし。」

最後の最後で幸せのおすそ分け出来て私も嬉しい!
手を振り、もうしばらく下りると、本堂がちらりと見えました。

88番大窪寺。
ついに、到着。
境内は私しかいなくて静かです。
本堂、大師堂でお経をあげて、納経を済まし、階段をおります。

「終わっちゃった。」

もっとワイワイ華やかな終わりかと思いきや、静か。

お土産屋さんでお接待の生姜湯を頂いて、一息つきます。

明日から、もう歩かなくていいんだ。。。
そうだ、四国でお世話になった人たちに連絡しないと。
のろのろ携帯を取り出すと、連絡をする人たちが沢山いることに気づきました。
支えられてここまでこれたんだな。私。
ありがたいな。

15時55分発のJR志度駅行きのコミュニティバスを待っていたら、山であった女性が山門から降りてきました。
無事、奥の院まで行って戻ってきたみたい。
よければ車に乗っていきませんか?と声をかけてくださったので、お言葉に甘えることにしました。

JR志度駅には、鳴門から大学の時の友人のご両親が車で迎えにきてくださいました。
そう。旅の始まりはこのお家からだったんです。
元に戻ってきたんです、私。
トータルで1ヶ月と少し、短いようで、長かった。

普通の生活じゃ考えられないような体験をしました。
四国の人たちの優しさに触れ、ひとはこうあるべきだ、と思いました。
物言わぬ雄大な自然からは、時間の流れ、当たり前に繰り返される生死、季節の移り変わりを学びました。

この経験を生かして、東京に帰ってから、周りにいる人やお仕事に還元していきたいな。
他人が温かい気持ちになれるような人でありたい。

高野山には、今も弘法大師さんがいらっしゃいます。「ありがとうございます。自分のためではなく、他人のために尽力をつくされたあなたは素晴らしいです。」と伝えてこようと思います。

お遍路の旅 | 2010.10.27 ( Wednesday ) 11:30 AM

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女体山頂上 

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崖よじ登ったぞー!
すごーい!景色がすごーい!
大窪寺まであとすこし!

お遍路の旅 | 2010.10.26 ( Tuesday ) 01:57 PM

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87番長尾寺を打ち終えて88 番に向かってます 

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87番でオランダから来ているフライトアテンダントのグレンと友だちになって、お遍路交流サロンまで一緒に歩きました。

あと二時間半山を越えて結願です!

お遍路の旅 | 2010.10.26 ( Tuesday ) 12:32 PM

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86番志度寺打ち終わり 

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平賀源内さんという方が、この地区では有名みたいです。

かなりの奇人変人みたい。
帰ったら調べてみよう。

お遍路の旅 | 2010.10.26 ( Tuesday ) 09:11 AM

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85番八栗寺打ち終わり 

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今朝はすっきり晴れて山上はかなり気持ちいい!
次の札所へ!

お遍路の旅 | 2010.10.26 ( Tuesday ) 07:33 AM

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霧の山に始まり、霧の山で終わった22日目 

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一日中、ずっと雨でした・・・。お昼過ぎは特にひどい雨。
今日は疲れた。本当に疲れた。

本日のルート
81番白峯寺→82番根香寺→83番一宮寺→84番屋島寺→高柳旅館(素泊まり4000円100年以上続くお遍路宿です)

かんぽの宿は、さすがお値段が高いだけあって素晴らしく居心地が良かったです。温泉も、お部屋も、お食事も。
午前6時半、宿に重たい荷物を置かせてもらい、白峯寺へ。
朝霧で前が殆ど見えず。白峯の語源はここから?というくらい真っ白でした。
打ち終わったら朝食を頂きに宿に戻ります。
バイキング形式。
昨日、山でお会いした女性お二方から声をかけられ、お話しながら食べていると気づいたら8時。遅くなったぞ!焦って出発。

山を抜けて、82番根香寺へ。
駐車場から瀬戸大橋が見えると聞いていたのですが、霧で見えず。残念。伝説の牛鬼像があって可愛らしかったです。

83番一宮寺へ向かっている途中から本降りの雨に。
地図をマメに確認出来ないものだから何度か道を間違えて、Uターン。
84番まで17時に間に合うかな、電車を使えば早いかも。いや、ここまで歩いてきたのに、電車はいかん!心と葛藤しながら、歩きます。

84番屋島寺。
大きい山と小さい山が見えてきて、小さい方でありますようにと何度も祈りながら向かっていましたが、標識は、ずずんとそびえ立つ大きい方を指していました。

最後、また山登りか。

道は整備されていて歩きやすかった反面、傾斜がきつかった!
16時。山門が見えてきます。納経時間まで間に合うぞ!
霧の中、広い境内で一人お経をあげました。
納経所のおじさんが「よう間に合いましたな。」と、お菓子をくださいました。
目標にしていた札所をおさめることができて一安心。

午後18時、高柳旅館に到着。老舗のお遍路宿です。
遅れたことを詫びて、オススメされた徒歩5分の山田屋さんへ夕食を食べに出ました。

この調子で歩くと明日結願になります。
予定より一日早いです。
まだ、実感がわきません。

山から下りてきたときに目に入った言葉で今日の日記はしめようと思います。

「楽しい人生には必ず苦しい人生の経験が生きている。」

お遍路の旅 | 2010.10.26 ( Tuesday ) 01:40 AM

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おつとめとうどんとお金と雨と、な21日目 

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この日のルート
善通寺宿坊→76番金倉寺→77番道隆寺→うどん屋おか泉→78番郷照寺→79番高照院→80番国分寺→かんぽの宿坂出(2食温泉付き8000円※お遍路プランだそうです)

朝6時から善通寺さんのおつとめ。荘厳なお堂(写真参照)で行われました。
100人程の宿泊客が見守る中、僧たちが入場します。形式美と言うのでしょうか、動き一つ一つに心奪われました。
ありがたいお話を聞いて、皆でお経をあげて、御焼香をして、最後はお堂地下にある戒壇巡りをしました。
真っ暗な中、左手を壁に添えて「南無大師遍照金剛」と唱えながら、弘法大師出生地の真下を通り出口まで向かいます。
一連の行事が終わった後、今日は元気に歩ききれる気がしました。

お昼はおか泉という場所で讃岐うどんを食べました。
オススメを聞いたらこれだというので900円台の冷天おろしという、うどんをオーダー。
大きなえび天が二本も入っています。
高かったけど、満足。

が!ここで、重大なことに気づいた私。
「残りの手持ち金、3000円」
日曜日なので郵貯は閉まっています。
宿代が、ない。

お遍路宿は基本現金払い。どうする、考えろ。そうだ!クレジットカードを使える場所を探せばいいんだ。
脳みそフル回転で見つけた宿、かんぽの宿坂出。
素泊まり4900円か。これでいこう!

電話をすると、「申し訳ありません、一番安いお部屋は満室でして、お遍路さん用の二食付き8000円というプランでしたらご案内出来ます。」
「!8000円ですか。。寝る場所、納屋でもいいんですが、もっと安くなりませんか?(泣)」
電話対応の方も一緒に悩んで下さいましたが、安くはならず(当たり前か。)腹をくくって一泊お願いすることに。

79番を打ち終えた直後、雨。
80番経由、81番の白峯寺さんまでにはプチ登山です。
かんぽの宿は81番の手前。
最後の一仕事、山の中に入ります。
正直、大変でした。
宿が見えた時、砂漠の中のオアシスを発見した気持ちでした。
なにより、着いた!と思った瞬間、霧が薄れて、眼下に瀬戸大橋と街が見えたのは感動的だったなー。

夜、温泉につかり、もったいないくらい豪華なご飯を平らげ、倒れるように、就寝。

お遍路の旅 | 2010.10.25 ( Monday ) 02:46 AM

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善通寺は偉大だった20 日目 

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この日のルート
68番神恵院→69番観音寺→70番本山寺→71番弥谷寺→72番曼荼羅寺→73番出釈迦寺→74番甲山寺→75番善通寺→善通寺宿坊(2食、温泉がついて5800円)

1日に8つお寺を打った日。
讃岐に入ったら平野ばかりだと思っていたら、71番の弥谷寺さんでやられた・・・。
本堂まで階段が600数段。
山じゃないか。
膝が笑いました。

最後のお寺、善通寺さんはさすが弘法大師誕生の地。
東院、西院と分かれていて大きい!!本堂もご立派!
この宿坊に泊まると朝のおつとめがすごいらしいと聞いていたので、遍路中二回目のお寺泊まり。
夕方五時からお風呂で、五時半以降夕食、次の日は朝六時からおつとめ、との説明を受け、お部屋に案内されました。
お風呂は大浴場の温泉、エレベーターも館内に設置されていて旅館並の施設です。

夜は部屋で、あと数日になった歩きルートプランを練りました。
使い込んだ遍路地図本も残り数ページ。
最後まで無事歩けますように。

お遍路の旅 | 2010.10.25 ( Monday ) 01:32 AM

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冷天おろし頂きました 

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「なにが名物なんですか?」とお店に聞いたらこれ、と言うので頼んでみました。
冷天おろし。

お遍路の旅 | 2010.10.24 ( Sunday ) 11:34 AM

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