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広島でミュージックビデオの撮影ロケでした
バースデーライブで弾き語りをする!と決めてから毎日ピアノ練習をしています。
練習を開始してからというもの、10代の時によく見ていた、オーディション会場で順番待ちをしている悪夢が再発し、
冷や汗をかきながら朝を迎えることもしばしば。
たったひとりだけでステージに立つのは、二年前に初弾き語り披露をした時以来なので、
心のどこかで怖い、という感情があるのだと思います。
でも、一体何に対しての恐怖なのかと自問自答したときに、
まずは、私自身に負けないようにしなくては。 と気づいて苦笑する自分も居たり。
さて、以前のブログにも書きましたが、
2014年の久保田涼子のテーマは「現在(いま)を切り取る」です。
春にアルバムをリリース。ツアー。ライブ。
そして、ずっとやりたいなと思っていた「ミュージックビデオ」を、残す。
その実現に向けて、今年の3月にご相談した方が居ます。
結城貴史さん。
曲輪合同会社の代表でもあり、役者さんとしても活躍されている方。
昨年、ふじのキッズシアターの長編映画「藍色少年少女」のWEBサイトを制作したのですが、
共同プロデューサーの柳田ありすさんからご紹介を受け、つながったご縁です。
その、結城さんがご紹介くださった監督が高木聡さん。
高木さんは、数々のMVを制作されている監督さん。とっても朗らかな性格。
彼らのお力をお借りして、今回制作しているMVの曲は、私の故郷広島をモチーフにした「夕凪」です。
撮影では、行く先々で沢山の方にご協力いただきました。
小学校の時からの友達、あかちゃん、おばあちゃん、おじいちゃん、お店の方、歯科さん、家族・・・
広島の風景もお天気とともに最高のロケーションを創りだしてくれました。
ロケ最終日の朝。
前日に撮影していた肉親のような友人のおじいちゃんが、息を引き取りました。
「涼子さんが帰ってくるまでは頑張る。」と母に伝えていたそうです。
酸素マスクの下からもしっかりお話し、手を握り返してくれたおじいちゃん。
訃報を聞いて駆けつけてからずっと、涙が止まりませんでした。
撮影がなかったら、帰っていなかった帰省のスケジュール。
全てが仕組まれていたようなタイミングで、段取りがうまくて聡明なおじいちゃんらしいな、と思いました。
この3日間、広島のあちこちで歌って、より深く自分の中にある音楽の意味・位置がわかった気がします。
撮影は、まだ続きます。11月のバースデーライブの時にお披露目できるかな。
たくさんの人達の思い、笑顔が詰まったものに、きっとなるはずですので楽しみにしていてくださいね。
空港にて。監督たかさんとプロデューサーゆうきさんと三人で。