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祖母と母と私と
70年ぶりの同窓会。 花を差し出している方が、90の祖母である。
タバコをくわえて車に乗り込み、 畑で取れた野菜をダンボール箱いっぱいに詰めて施設の職員に手渡す。 畑の近くで適当に摘んだという野花は、ビニール袋へ入れられて、同級生にプレゼントされた。
昔話に花が咲く中で見せられた祖母の若かりし頃の写真は、母親にそっくりであった。 そして、母親の若かりし頃の写真は、私に瓜二つであった。 こうやって命がつながっていき、歴史になっていくのだなと感じた。
それにしても、古い写真の中で、ツーショットで写っている親しげな外人は誰なのか。彼氏なのか。 自叙伝を書いているそうなので完成したら読んでみたいと思う。
帰り際、「じゃあまたね。」と祖母に声をかけると、 「生きとったらね!お互いね!」と言い放たれ、なんとも言えない気持ちで帰路につく私であった。